もしも1年後、この世にいないとしたら。清水研著 〈読書録〉

代表の独り言

著者の清水研氏は、国立がん研究センター中央病院の精神腫瘍科に勤務し、がん患者の心のケアを専門とする医師です。三千五百人を超える診療を通して学んだことが、平易な文章でつづられています。

「死を意識してこそ、生きることの光を感じる。……人生の期限を意識することは、日々を粗末にせず、自分らしい生き方にシフトするための大きな動機づけになるのです。」

一昨年と昨年、私は両親を亡くしました。「人間は本当に死ぬのだ。永遠など存在しないのだ」。至極当然のことが、そのとき大きな楔となって私の胸に打ち込まれました。

この本は、アマゾンで別の本を探していたときにたまたま検索にかかり、表紙の題名が心にとまって購入したものです。

「must」ではなく「want」に従って生きてみよう。
先生と呼ばれる仕事をしていると、つい「must」を口にしがちです。

いつか私たちは皆、人生の終幕を迎える。だからこそ、今日この一日を大切に生きたい。

読みやすく、読み終えたあとに気持ちが軽くなる一冊です。ぜひご一読を。