現代戦争論 小泉悠著

代表の独り言

ウクライナ戦争関連のニュースや討論番組でおなじみの、東大先端科学技術研究センター准教授・小泉悠氏の著書。前年末までの戦況をもとに、戦争の原因や経過、今後の見通し、日本の安全保障のあり方などが語られています。

先日読んだ『独ソ戦』を踏まえると、今回の戦争はロシアがウクライナを政治的・軍事的に支配しようとする侵略戦争であり、その背景にはヒトラーの「世界観戦争」との共通点が見えます。ヒトラーは戦争遂行時、ドイツ国民に極力犠牲を強いませんでしたが、プーチンも当初こそ国民を動員したものの、現在は地方の経済的に困窮する若者を高給で契約兵として雇い、北朝鮮兵士を動員するなど、都市部の国民への負担を避けています。侵攻理由として掲げた「ウクライナのナチ化阻止」も、結局はロシア自身がナチスと同じ手法で戦争を続けているのが現状です。

あ、ある政治家が、ナチスのやり方を真似てやればいいと言いました。本人は軽口のつもりだったでしょうが、歴史を顧みれば、とんでもない発言です。