高校無償化と統廃合への不安

代表の独り言

大手個別指導塾・明光義塾の保護者調査によると、

 高校無償化に伴って「高校への選択肢が広がった」と考える保護者は60.0%にのぼりました。一方で「修学旅行や制服など、授業料以外の費用が不安」と答えた割合は68.8%。さらに、地元公立高校の統廃合に不安を感じる人は56.7%にのぼりました。

 高校授業料の無償化は、確かに家計の負担を大きく軽減し、進学先の選択肢を広げました。しかし、制服代や教材費、通学のための交通費などの出費は依然として大きく、家計への負担を感じる保護者も少なくありません。

 私学の関係者に伺うと、今年度のオープンスクールの参加者が急増しているとのこと。どの私学からも同様の声を聞きます。これから急激に減少する北九州地区の学齢人口を踏まえると、生徒数の確保は喫緊の課題です。それでも私学は、募集に手応えを感じているようです。一方で公立は、小倉高校など一部を除いて募集に苦労するはずで、統廃合もありえます。

 私は、これから進学に力を入れる学校と、そうでない高校との差がさらに大きくなると考えています。中途半端な位置づけの高校は、淘汰されていくだろうと予想しています。

 同じことは、すでに学習塾業界でも起きています。大手塾による寡占化が進む一方、昔からある個人塾は数こそ減ったものの生き残っています。姿を消しつつあるのは、規模でいえば中堅クラスの塾です。大手と個人塾の中間に位置する塾ほど、淘汰が進んでいます。

 北九州地区の高校受験は、これから数年間が激変期です。その後どうなってゆくのか、大きく変わるのは間違いありませんが、それが地域の教育環境の向上につながるのか、高校受験を控えたご家庭にはぜひ注視していただきたいと思います。