福岡県立高校入試に激震です。
福岡県教育委員会は10月16日、来年3月の入試(令和9年度入試)から、第2志望校制度の対象を全日制のすべての県立高校(90校)に拡大すると発表しました。これまでの対象は28校でした。第2志望校は学区に関係なく、県内全域から選べます。
第1志望校で不合格になっても、第2志望校に欠員が生じていれば、第1志望校で受けた学力検査の結果をもとに選考されます。追加の試験はありません。
背景には私立高校の授業料無償化があります。今年の県立高校入試の志願倍率は過去最低の1.05倍で、90校のうち59校が定員割れしました。受験生の私立への流れを食い止めるための苦肉の策なのでしょう。
しかし、一部の人気校を除き、私立への流れは止められないと私は考えます。
オープンスクールに力を入れている私立の評判が、すこぶる良いからです。施設はきれいで、部活動も豊富です。オープンスクールも受験生の目線でよく考えられており、アピールが上手です。たとえそれが表向きだけだったとしても、子どもたちや家庭に与える印象は、県立とは比べものになりません。
また、北九州地区の多くの私立では、推薦・専願入試が1月に行われます。受験の精神的な負担を早く軽くしたい中3生にとって、3月まで進路が決まらないのはきついはずです。
一方、県立高校は私立ほど広報に力を割けていません。それだけ余裕がないのでしょうが、何もしなければ沈んでいくだけです。統廃合は避けて通れないと思います。
ただ、一部の受験生にとっては、この制度を利用しない手はありません。私はこれから中3生と緊急面談を行い、この制度を活用した受験戦略を一緒に練っていきます。
激震 第2志望校制度
ヤマゼミ通信