小倉で医学部などの難関大への合格者を長年出している塾の経営者の方にお話しを伺うことがありました。その方は、小学校時代に必要なことは四則計算の大量演習だとおっしゃるのです。たしかに速い計算力は必要です。私はそれを伺ったあと、加えて、幅広い語彙力・常識力が必要だと思いました。計算ばかりに頼ると、処理速度を優先して、じっくり考えようとしないのです。そんな生徒は文章題や図形が苦手です。受験前に伸びる生徒は、国語の総合力がある生徒が多いようです。そして、小学校から塾に通う生徒は伸びやすい(全員ではありませんが、割合的に多いと思います)。小学生から塾に通う生徒は火事場の馬鹿力を発揮します。また、性格が素直な生徒。中身のない、カッコばかりつける子は伸びません。私はそのような生徒には徹底して厳しく態度を改めさせます(今はそれもできなくなりつつありますが)。それができるのは小学生の段階なのです。子供の学力を伸ばすとは、素直な姿勢を作り出すこと。素直な姿勢なくして、本物の学力がつくことはありませんし、もし、成績が上がったとしてもそれはかりそめの力、きっと後にしっぺ返しを食らいます。繰り返し言います。小学校時代は素直な姿勢づくりこそが最も大切です。