子供たちは「わからない」とは言いません。少人数だろうとわからないとはっきりとは言えないのです。だから、私は子供の表情から判断します。きょとんとしたり、険しい顔になっていたら、わかっていないのだなと思い、再度説明をします。それでもわからないときは、別のやり方で説明します。このようなことができるのは、それなりの経験を積んだ講師しかできません。
個別指導でも同じです。個別指導のとき、私は答案を見ません。目の動きに注目します。できる子の目の動きと、できない子の目の動きは大きく違います。目の動きを見ただけで、その子の現在の力がわかります。それにホワイトボード授業で演習させたら、一目瞭然です。
新人講師に対していうことは、相手を中3としてみるな、小4に教えるつもりで授業をせよ。ということです。これは、以前勤めた放送局の研修で言われたことです。ニュースの原稿を書くときは、小学生がわかるように書け。そう教えられたのです。言葉で相手に伝えるのは塾講師も、報道も同じ。私自身、肝に銘じて準備をしています。