大学入試において、もう一般入試は一般ではありません。私立大学の定員のうち、約6割近く、国立大学の17%、公立大学の約30%が学校推薦型入試+総合選抜型入試です(エドケーショナルネットワークマガジンVol63より)。東北大学の調査では総合選抜型入試で合格した学生は、一般入試で合格した学生より入学後の成績が高い傾向にあるとのこと。このことから、国立大学では10年間で総合選抜型入試の定員が2倍に増えています。それでも、国立大学は受験科目の負担が重いので、よっぽどの覚悟がないいけません。それも、来年度から受験科目に「情報」が入ります。より一層の負担増です。首都圏を中心に、多い負担を嫌って、私立に流れる可能性があります。
公立高校、特に福岡県は特色化入試(実質的な青田買い)、推薦入試と高校によっては定員の9割近くを両制度でとる高校もあります。なりふり構わぬやり方です。他県では、定員割れが続いた高校の廃校や統合する高校も増えています。そのためには、中学の内申点を上げる必要があります。もし、内申点が志望校の基準までいかない場合は一般入試になりますが。、それは相当厳しい戦いになります。まずは、内申点という理由です。(この制度はよいかどうかはさておきます。内申点はどうしても恣意的な部分があり、公平公正という観点から問題があるからです。)
唯一福岡・北九州の各学区のトップ高のみが一般入試を受験する上で、いままでの実力勝負の競争が続いていると考えていいと思います。