教科書を読めない子どもたち

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AIの学習能力の研究を行っている国立情報学研究所社会共有知研究センター長の新井紀子教授の著書「AIに負けない子供を育てる」「AI vs 教科書を読めない子どもたち」。数年前に読んだのですが、私が国語の指導をなんとかしなければいけないと思うようになったきっかけの2冊です。

近年、社会を苦手にする子供が増えてきました。社会は覚えればいいじゃん という大人が多いのですが、現実には文字を羅列した教科書など読む気もしないし、言葉の意味がわからないので理解できません。私はなるべく言葉をイメージしやすいように、中学生の授業は小学生にもわかるように話すのですが、それでも理解できないという生徒がいます。日本語は漢字に意味があり、漢字から言葉のイメージを膨らますことができるのですが、漢字の勉強、言葉の学習が未熟なために、イメージを膨らますことができません。その影響が国語より社会や理科といった科目に影響を与えている感じています。(あくまで仮説段階です。)

そこで初めたことは漢検のテキストの学習と、新聞のコラムの書き写しでした。即効性はないと思いますが、文章の内容を大まかに話し、理解させ、文字を書き写す。聞いた話しでは、作家の中にも、訓練のために書き写しを行っている方もいるようです。

さて、新井教授はNHKの番組で、ソフトバンクの孫正義氏と共演し、AI社会の危険性について孫氏らのIT企業経営者に対して厳しく責任を問うていたのが印象的でした。のちにブログで、「孫氏に厳しく責任を追求したことで、私はしばらくマスコミに出ることはないだろう。」と書いていらっしゃいました。

教科書が難しいのか、それとも子どもたちの読解力・国語力が落ちているのか(私は両方と思っていますが)、この難しい問題を解決をしなければならないと思います。なぜなら、文章の意味を理解できない国民が多くなるならば、それは民主主義の危機にちがいないからです。一部の権力者がやりたい放題にやるからです。ヒトラー政権を例に出すような厚顔無恥な政治家がいまだに権力者であるような状態になるのです。