底辺高校

出来事

あるブログを読みました。そこでは、元高校教師が学力の低い底辺高校での体験について書かれていました。

彼は赴任先の高校が学力の低い高校であると知り、ヤンキーが多いだろうと思っていましたが、自分は体力に自信があるから大丈夫だと意気揚々としていました。

しかし、現実は違いました。ヤンキーが多いどころか、そんな生徒はほとんどおらず、目の前にいたのは何事にもやる気のない生徒たちでした。勉強に対してもやる気がなく、部活動にも参加しない。彼らが頻繁に使う言葉は「どうせ、僕は(私は)」でした。

つまり、彼らはこれまでの人生経験の中で打ちのめされ、自信も喪失し、自己肯定感も地の底に落ちていたのです。

彼は、生徒たちが少しでも前向きなことをしたら、淡々と褒めたそうです。なるべく事実を基にし、感情を抑え気味に褒めました。それで、徐々に生徒たちの表情も変わっていったそうです。

塾では何ができるでしょうか。子供たちを肯定的に受け入れることは大切です。ただ、塾では結果も求められます。この矛盾の中でどう対応するのか、いつも悩まされています。