大学に進学する学生の多くが利用している、日本学生支援機構(旧・日本育英会)の奨学金。その金利が大幅に上昇しているというニュースを見ました。
金融機関からの借入金利の上昇は、企業や個人事業主の経営に大きな影響を与えています。ただ、大学教育は、ある意味で、日本の将来を担う若者を育てるためにあるものです。(しっかり勉強していない子もいるかもしれませんが、私たちの頃と比べ、大学生は非常に勉強熱心な子が多いと聞いています。)
経済的に厳しい家庭の子にも大学進学を後押しするのが、この奨学金です。
しかし、金利が大幅に上がることで、利子を負担する第二種奨学金の受給者(いわゆる二種奨学生)の返済額は大幅に増えます。返済の負担は重くなり、以前にも増して返済が滞る割合が高まる可能性があります。
アメリカでは多くの学生が教育ローンを利用していますが、その返済負担が重く、返済できない、あるいは進学を諦めざるを得ない場合があるそうです。
バンス副大統領は貧困家庭の出身ですが、軍に入り、除隊後に得られる奨学金を利用して大学進学を実現しました。ただ、それは例外的なケースです。アメリカの教育は崩壊寸前とも言われています。私たちがイメージするようなパブリック・スクールの教育は、住んでいる地域によって格差があり、貧困地域では悲惨な状況にあると言われています。
教育は日本の土台づくりです。受験地獄はあってはならないと思いますが、学ぶこと、基礎学力を身につけることこそが、日本の将来をつくり出すのです。
しっかりと学び、そして大学で専門的な学問を究める。その過程は、どのような職に就こうとも活かされるはずです。実業に就かなくても、そこで培われた思考力や論理力は、社会で役立ちます。
その機会を保証すること。学ぶ意欲のある人(高校生に限らず、幅広い世代の方々)に機会を与え、その負担を軽減することこそが、本当の意味での社会の発展につながるはずです。
