私は授業後、時折自分の英語力を磨くため、オンライン英会話を受講しています。先生はフィリピンの先生が多いです。フィリピンの先生はおおむね明るい人が多く、わかりやすい。また、授業を盛り上げようと一生懸命なのがわかります。教材を用いたレッスンを終えて、その後、フリートークになるのですが、多くの先生が大学を出ており、いまのところ仕事がないので、オンライン英語の講師をやっているとのこと。中には素晴らしい知性を兼ね備えているなと思う方といます。ただ、先生方が共通しておっしゃることは、日本など外国で働きたい、日本に行きたい、けれど企業が雇ってくれない、またはお金がない ということです。日本人がオンライン英会話で学べるという恵まれた環境に、自国との経済格差に複雑な思い抱きながら、レッスンをやっているかもしれません(ただ、日本にあこがれをいだき、そして、日本人をうらやましく思っているのは間違いないと思います)。
ふと。このようなことが思い浮かびます。将来、フィリピンの優秀な人材が日本に流入したら? 日本の雇用情勢はどうなるでしょう?。英語を流ちょうに話し、優れた能力を持つ人が多く日本にやってきたら。日本の半分の給料で、日本人の2倍のパフォーマンスを発揮したら、どうなるでしょうか? 人口減少の著しい日本で、一部には外国人労働者の受け入れを推進しようという動きもあります。先進国はすでに外国人労働者の受け入れ、経済が成り立っているという現実があります。外国人労働者の締め出しのために、EUを離脱したイギリスが、労働者不足に陥り、物価高にあいまって、混乱に陥っているように。トランプの政策が港湾労働者の不足を招き、物流の混乱を招いたように。
私は、今の時代こそ、勉強し、高度な能力、世界で通用する能力を身に付けよと常々言っています。世界中どこで働いても、食っていける能力を身に付けよ。日本は人口減少になって、経済が縮小するのは間違いないのですから、今から世界を意識し、日本人ではなく、世界人となってほしいのです。