随分前の話です。
生徒の保護者から、退塾をしたい旨の連絡がありました。
授業中は多少の指導は行いましたが、一緒にお菓子を食べたり、誕生日にはプレゼントを渡したり、気を遣っていました。しかしながら、なかなか勉強は好きになれなかったようです。
お母さん曰く、
「うちの子供は、大人がいろんな気遣いをしても、感謝の気もちがないんです。」
その言葉はショックでしたが、そしてすぐに納得をしたのです。
「小学生に感謝の気持ちを求めるのも、土台無理だよな。」
小学生の指導は非常に難しい。なぜなら、学校では順位を出しませんし、競争はありません。本人も危機感を感じないのです。
すると、モチベーションは教科への関心を喚起することが主眼になります。また、先生との相性も大切です。
長年やって、上手くいく子とそうでない子がいます。
姿勢ができている子は伸びます。週1回の授業でも大きく伸びます。しかし、最初から勉強へのモチベーションが低い子はなかなか上手くいきません。
上手くいく確率を上げるため、日々努力をしているというのが実情です。