毎日新聞の第1面 「学力 コロナ影響で低下」
確かに影響があったことは間違いないと思います。しかし、現場の人間からすると、ITの普及や文字を書くことをしなくなったことも大きな影響があるような気がします。
子供たちの漢字の書き順を確認すると、」めちゃくちゃな書き順の生徒が多い。低学力の子だけでなく、高学力の子でもそうです。計算も自分のやり方でやってしまっている子が多い。特に割り算で顕著です。割り算は、立てる→かける→引く→おろす の手順を守る必要がありますし、たてるとき、たてる数字を予測する力が求められます。その予測する力が育っていないと感じるのです。
つまり、コロナの影響もあるでしょうが、幼児期からのスマホの利用や基礎を軽視した学習こそ問題があると思うのです。
また、英語の学力低下が大きいとありますが、明らかに文部省の学習指導要領の失敗です。理想ばかりを追いすぎて、授業内容が難しくなったばかりに、子供たちがついていっていないのです。実際、自分で毎日、英語学習をしなければ、英語の授業についていくことはできません。英語は、本当はスパイラル方式でやらなくてはいけないはずなのに、実際は新出単語の羅列、難しすぎて、英語を嫌いになる生徒が続出しているのです。また、我々ノンネイティブ、第二外国語として学ぶ学習は文法の知識が不可欠ですが、教科書見ると、文法の説明がない、また、比較の用法、比較級、最上級が一気に出てくるなど、おいおいといった内容が散見されます。(ヤマゼミは授業以外に、中1生はラジオの基礎英語講座を毎日受講することを必須にしています。)
学校は基礎学力をつけるためにあるのです。教科の興味関心をもたせるためにあるのです。基礎の反復練習を学校ではやる必要があるのです。