私が塾講師としてのキャリアを始めた塾では、予習を必ずさせていました。予習をさせ、授業ではポイントをまとめることや確認を中心に行っていました。
私は、予習中心のやり方は学力上位層には有効的だと思っています。自分で、未知なる領域を開拓することで学力だけでなく、忍耐力がつくからです。この忍耐力は将来仕事をやる上でも大切だと考えています。
ただ、当塾は中堅層が中心です。予習中心ではついてこれない子がでてきます。そのため、私は、予習ではなく、授業をやり、復習を家で行う形で授業を進めています。
ただ、これだけでは限界があるなと感じることが増えてきました。
塾には塾の教え方がある。学校みたいに教えるのではなく、省くところは省いて、テクニックや独自の方法で問題を手早く解く方法を教えるのが塾である。そう教えられてきました。
ところが、それでは。子供たちの理解度が十分ではないと感じることが増えてきたのです。
今は、授業の見直しをおこなっています。その中での柱は、
・根本の理解、原理の理解
・対話の中で、原理・原則を教える。
・子供たちに考え、気づかせる。
この3つです。塾の授業は一方的になりがちです。それを改め、対話の中で、じっくり考えさせ、気づかせる。そこから、練習へと導く。
時代とともに、塾の授業も変化させなくてはなりません。