ある有名個別指導塾から転塾してきた子がいました。転塾した理由は、夏期講習の価格が高額で、続けられないと判断したからです。一対一の個別指導で、集団塾なみに指導を受ければ高額になってしまうのはしかたがないのですが。
その個別指導塾では、英語のみをずーとやっていたようで、それもあって英語の力はありました。その他の科目はまったくダメでしたが、英語の点数はずば抜けてよかったのです。
彼は得意の英語を活かし、ホテル業界へ就職をするそうです。「芸は身を助く」です。
五科目の高校入試と言う観点からすれば、英語一科目だけでは勝負にならないのですが、彼の人生から考えると、英語という得意科目をもったということが大きいのです。この自信が彼の人生をより良い方向へ導いているのです。
今、下位の層であるお子様をお持ちの方は、成績も大切ですが、そのお子様に自信を持たせることを優先して考えてほしいのです。一科目でも何か得意な科目ができれば、お子様は自信を持てます。その自信は自立への萌芽となるのです。