母の死と今回の受験指導で気付いたこと

代表の独り言

今年度の入試後は、例年とは違った出来事があった。

それは、合否が出る前に、数名の保護者と中3の塾生が「お世話になりました。」と挨拶に来られたこと。

合格したら挨拶に来るというのが定番。(合格しても来られない場合も多いらしい。当塾は合否に関係なく、ほぼ全員が挨拶に来る。)

ところが、今回は数名の保護者と受験生は合格発表前に挨拶に来られた。

母の死のとき、正直病院の対応には不信感を持った。多死時代、ベルトコンベアのように、高齢者は死んでゆく。それでも、親族にとっては、かけがえのない親族。もうちょっと、心ある対応があっても良いのではないか、コロナ禍で疲弊し、ご苦労も多かっただろうと思うが、結果は同じであっただろうが、親族としては、病院の対応に冷たさ感じた。これは私だけではなく、親族全員が同じ思いだった。

つまり、結果より過程が大切なのだと思う。いくら結果が良くとも、その過程に問題があれば、その合格実績などふっとんでしまうのだろう。急激に成績が伸びたことになり、保護者が有頂天になり、急に態度が横柄になる方もいる。

また、30年以上の塾講師人生で、合格実績が良かった年の翌年度は、生徒募集がうまくいかないことが多い。対して、合格実績はいまいちだったけれど、翌年度は途中で生徒募集を打ち切ったこともあった。

コロナ禍で、学習塾は苦境に陥ったと言われたが、当塾は、スタッフの協力(今でも感謝しきれない。あのときのスタッフは最強だった。)とオンライン授業を取り入れたことで、生徒募集は順調だった。素早くITを使ったことで、授業中断は1ヶ月で済み、乗り切ることができた。そのときの信頼が、今も続いているのだろう。

今日来た中3生は、70位近く上がった。しかし、保護者は「合否」は関係ないという。結果が出たからかもしれないが、公立など夢のまた夢だった子が、公立を受験できるレベルになり、家でも努力をし、塾でも同様の努力をした。彼のために、私が日々尽力したことへ、恩を感じたのかもしれない。

そんな子が一人でもいたら、その年は成功である。小倉を何人合格させた、ラ・サールを何人合格させた、そんなのは屁でもない。

この仕事のやりがいは、保護者や子どもに感動や生きる自信を与えることができることだ。それを肌で感じ、私自信が生きがいを感じられることだ。

さて、今午前6時。午前9時に合格発表である。