暗黒日記

出来事

昨日読み終えた本、「暗黒日記」。タイトルがおどろおどろしいが、これは、戦前のジャーナリスト 清沢冽(きよさわきよし)が書いた日記です。戦後、歴史資料になることを目的として、太平洋戦争中の昭和十七年十二月から昭和二十年五月までの日々をしたためたもので、この日誌を、伊藤忠商事の会長や中国大使を務めた丹羽宇一郎氏が編集したものです。

当時の軍部の横暴、戦争をあおるマスコミや言論人、一般国民の意識 、どれに対しても辛らつな言葉をもって、思いを書き連ねています。反戦など言い出せば、すぐに軍部に睨まれ、最悪逮捕・投獄される時代。清沢自身は、反戦を表だって言う勇気はないが言論人の本音、しかしそれは少数派であったのです。