今日、ネットニュースで昨年亡くなられたNHKアナウンサーの鈴木健二氏の追悼文が掲載されていました。高校時代に「クイズ面白ゼミナール」の司会や「気配りのすすめ」といった著書で有名だった鈴木健二氏が、鹿屋市で公演をなさるということで、なんとか会いたいと思い、新聞部にその情報を知らせ、友人のお父さんのつてを頼ってインタビューを実現させました。若い頃は今とは違ってフットワークが軽く、決めたら猪突猛進という感じでした。
当日、鈴木氏の講演会を聞き、改めてその凄さを実感しました。その後のインタビューでは、私たち高校生に対して、一つ一つの質問に非常に丁寧に、真摯に答えていただいたことを覚えています。
鈴木氏は、「アナウンサーは台本に書いてあることをそのまま言うのではなく、自分で調べたことを加えて話さなくてはならない。」とおっしゃいました。この言葉は今でも私の心に残っています。
相手にものを伝える立場の人間は、言葉に命が宿っていることを理解し、自分の話す言葉に命を吹き込むために、準備を怠ってはならないと感じています。
氏の言葉は私の仕事に対する取り組み方に大きな影響を与えています。