ここ数年、漢字や語彙力、読解力が低下していると感じることが多くなりました。試行錯誤した結果が、新聞のコラムを読み、その内容について話し、そして書き写すこと。福岡は特色化入試や推薦入試で合格する割合が多く、その際に作文が課されます。ただ。作文は、その人の思考力や表現力が現れるため、生半可な対策では対応できません。そこで、昨年から試行的に始めたのが、新聞のコラムの書き写し。能楽の大成者、世阿弥が「風姿花伝」の中で、「守・破・離」という言葉を使い、良いものを真似る(真似ぶ)ことの大切さを説いています。入試の論文は約600字程度。新聞のコラムも同じくらいの長さ。子供たちは週1回の国語の時間で、私が読んだ後、続けて読み、そして読んだ中で気になった語句でテーマを作り、そして私が内容について話します。コラムの内容は、大体現在マスコミで取り上げられている旬のネタが多いのですが、子供たちにかいつまんで話し、社会の変化、今について興味を持ってもらおうと思っています。残り時間で、記事の半分を専用ノートに書いて、残りは宿題。速攻性があるわけではありません。回を繰り返すうちに、慣れてきます。昨年度のトライアルでは国語の苦手な塾生が、実力テストで平均点ぐらいは取れるようになりました。どの塾でも国語の力の養成に、四苦八苦しているのが現状。ヤマゼミは愚直な取り組みをやっています。