アメリカ副大統領J・D・ヴァンスの名を知れ渡らせた著書。
なぜ、トランプ政権は、一見すると時代に逆行すると思われる政策を行うのか?その理由を知りたくて、この本を手に取りました。
貧富の差が広がるアメリカ社会、貧困の泥沼から抜け出すことのできない人々、ラストベルト(錆びついた工業地帯)と呼ばれた、鉄鋼業で栄えた町の荒廃、麻薬中毒にはまる人々、貧しい白人労働者層の独特の文化など、トランプ政権の政策の根底にあるものを理解できます。
なぜ、先の大統領選でヒラリー・クリントンや、カマラ・ハリスを破ることができたのか? 民主党の福祉政策対する不信感、エリートに対する不信感など、なかなか、報道では見ることのない、現実のアメリカを知ることができます。
読む中で、「あー、だから、あんな政策をとったんだ」と何度も納得。
一読の価値ありです。