読書録「観光立国の正体」

代表の独り言

日本総合研究所の主席研究員である藻谷浩介氏と、日本各地の観光地の再生に携わる山田桂一郎氏の共著です。

この本では、日本の観光産業の課題や、将来的な観光立国のあり方について述べています。

少子化が進む中、学習塾業界の経営にも適用できる示唆に富んだ点がいくつかあり、参考にさせていただきました。

観光に直接関係ありませんが、私が最も興味を持ったのは、藻谷氏が論理構造を構築する方法です。

「現場を訪れ、実際に見て、体験し、そして客観的なデータだけを用い、他の事例と比較して論理を構築する。その先には、俗説とは異なる、驚くべき真実がある。」

これこそが、今後の子供たちに必要な力です。答えの用意されていない課題に対してどうアプローチするか、主観を排し、相手目線で物事を考えること。

大いに反省しました。我々の学習塾業界、特に個人塾業界が顧客視点を欠いていることがしばしばあります。この本を読み、あらためでそのことを感じた次第です。