苦い思い出~夏期講習会を演習中心にした理由~

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昨年から講習会は「Eトレ」という自立学習システム(個別対応のプリントシステム)を使って実施しています。導入費用も高く、正直、この塾にとって大きな決断でした。では、なぜ導入したのか?

数年前の夏期講習会のことです。そのとき入塾を希望する生徒がひっきりなしに来たのですが、皆、成績が芳しくない。私は進学塾で働いてきた人間です。そのため、中位層以上の生徒の成績を上げるのは自信があるのですが、下位層の生徒の成績を上げるのは苦手です。そのため、これだけ成績の低い生徒が集まると、どうしたものか頭を抱えたのです。(入塾面談で憮然とした表情になってしまっていたようです。本当に申し訳なく思っています。)

授業は始まっても、やはり授業がなりたちません。私の言葉がわからないのです。以前もこのブログで書きましたが、国語の力がないと、先生が授業で言っていることを理解できないのです。(逆に言うと、国語の力があるが、成績が低い生徒はまだ伸びしろがあります。)

なんとか、その年は乗り切りましたが、私はこう思いました。「私が目指した中上位中心の塾運営では地域のニーズに合っていない。下位の子でもスムーズに学習できる方法はないか。」そして、いろいろ探した結果がEトレプリント演習と新聞のコラムの書き写しだったのです。

Eトレは個別のカリキュラムです。プリントの解説を読み、次に演習をします。問題のレベルは細かくレベル別に分かれていて、解説を見ればできるようになっています。

公文式と違うのは五教科対応、解説が詳しい、基本重視、じっくり読み、考えることを重視。わからなければ、講師が対応し、アドバイスをする。講師はプロ講師ですから、安心です。また、ヤマゼミは授業中騒ぐ生徒は入塾できませんから、静かな環境で学習が可能です。

プリントは下位の子でも十分できる内容です。昨年、さまざまな場で、このEトレを使用しました。予想外だったのは、下位の子たちのために導入したのですが、すぐに効果が表れたのは中位層の子たちだったのです。そこで、今年度から本格的に全学年で使用することにしました。

今年の夏講は一人ひとりの子供に合ったプリントを、自力で解き、サポートを私たち講師が行います。多くの演習+個別の指導はどの生徒も落ちこぼれさせないための手段です。ある塾では先生が忙しく、質問をする時間がないと聞きました。ヤマゼミの講習会は、質問にわかるまで対応します。学校の宿題の質問も可能です(授業中はEトレのみをやってもらいます。)