この塾を開塾してから、10年目になります。その中で、何度も泣きました。ある塾生があまりにも出来ないので叱り飛ばした後悔、またはある塾生が家庭の事情で不登校になったとき、その子の心情を思い、あるときは、今年の塾生の最後の授業を終え、長年塾に通ってくれたことへの感謝の言葉を述べたとき(もう授業中泣きそうでした)。どの仕事でも同じだと思いますが、後悔や喜びの繰り返しだと思います。この仕事も同じです。ただ、この仕事の良いところは、苦しむ原因は子どもたちなのですが、支えてくれるのも子どもたちなのです。だから、この仕事をやめられないのだと思います。小さな塾なので、経営は決して楽ではないです。ただ、世のサラリーマンの方々のつらさからすれば、私は幸せだと思うのです(サラリーマン時代に会社に行くのが本当に辛かったのを思い出します。)だから、涙を流した次の日は、気持ちを新たにして、仕事に臨めるのです。