学校の歴史では、「朱子学」というと、
江戸幕府の封建体制を支えた思想、または、五代将軍徳川綱吉は朱子学に造詣が深く、その思想に基づいて、悪名高い「生類憐みの令」を出した。など否定的に教えられることが多いようです。
しかし、朱子学の教えの中の思想は、
自分の天より与えられた才能を活かし、自分の与えられた環境の中で一生懸命努力をしなさい。という教えです。
他人と比べるのではなく、天が与えたものを活かし、そして、できる限りのことをやる。
とても素晴らしい思想です。
確かに、江戸幕府の封建制を支えたという点では批判されてしかるべきかもしれません。
でも、私は江戸時代は戦争もなく、平和を維持し得たという事実が大切なのだと思います。
鎖国(現在は鎖国とはいいません)に近い状態は、少なくとも多くの国民にとって、この上もなく幸せなことだったと思えるのです。
グローバル化は確かにこの国を発展させました。しかし、世界の荒波は戦争という、同じ人間同士が殺し合うという他の動物ではあるまじき行いに巻き込まれました。
歴史はあくまで、現代と比較するのではなく、その当時の状況、それまでの流れに基づいて検討されるべきなのでしょう。
ただ、私は、日本は世界で最も素晴らしい国で、隣国はそうではない という考えには賛同しかねますが、