最初に勤めた塾で、塾長と議論になったことがありました。
成績の良い生徒は塾のきまりを破った。その場合にどうするか?
私は最悪、退塾もやむなしと言いました。塾長はできる生徒は残すべきだという考えでした。
その時は、経営を考えれば、それも当然だと納得しました。
今はどうか。
私は退塾にはしませんが、直すべきところはしっかり叱り、ほかの生徒を同じ対応をとります。ただ、とことん生徒を向きあうべきだと思います。いくら成績が良くとも、姿勢ができていないのなら、徹底して叱るべきです。
私の指導方針の根本には、知識や学習は道具であり、その道具をどう使うかは、その人間性、倫理観にかかっていると思うからです。
歴史を学べは、それは明らかです。
例を挙げれば、九大の人体解剖事件に代表される医学界の犯した犯罪行為、原爆の開発、など優秀な人間が倫理観に劣った行為に手を貸すといったことに枚挙にいとまありません。
私は、成績がよかろうと、悪かろうと関係なく𠮟ります。子供たちは見ているのです。この人は差別しない人か、公平な人かと。