ある新聞のコラムに パグウォッッシュ会議 広島大会の閉幕とトランプ大統領の核実験再開の指示を絡めた内容が書かれていた。
その中で、「悪魔は勤勉である。」という西洋のことわざが紹介されていた。
私は、その言葉に、深い、よどみというか、なんか怖さを感じた。
戦争への道のりは、ドラマチックなものではなく、もしかしたら、普段の生活の延長線上で起こるのかもしれない。国民の中に、何らかの雰囲気、感情は醸成されていくが、それは形を伴わない空気である。
ヒトラーにしろ、スターリンにしろ、独裁者は悪魔のような顔をしているというが、そうではない。おそらく、多くの人よりも勤勉であっただろう。ヒトラーは金銭に執着していたわけではない。
しかし、その思想は、独断的で、狂信的であった。
悪魔は勤勉なのである。いや、多くの人は悪魔を悪魔を気づかない。そして、その正体を知ってからは、あとの祭りなのた。
