TBS「報道特集」の前編集長のインタビュー記事を読みました。
斎藤兵庫県知事の関する報道に関する記事です。
報道に対して誹謗中傷や殺害予告など苛烈な攻撃にさらされたようです。
しかし、この斎藤知事の問題では、自殺者が出ています。
命を自ら断つ追い込まれたのに、それでも誹謗中傷する。
編集長は、攻撃をされても、亡くなった方に寄り添い、少数派であろうとも、真実を報道取材しようと決心したそうです。
この記事を読み、私はこんなことが浮かびました。
歴史の教科書では、
太平洋戦争を引き起こしたのは誰か。
それは「東条英機」をはじめとする、軍部や一部の政治家 であるとされています。
しかし、私は彼らだけではないと思っています。
では、それは、「時代の空気」です。
それを作ったのは、マスコミや政治家であるかもしれません。しかし、国民自身もその空気をつくりあげたのです。
その中で、戦争反対の意見を述べるのは勇気がいりますし、当然特高警察などににらまれ、捕まるかもしれません。
しかし、民主主義社会では、政府にとっていかに都合が悪い意見でも、合法的な手段であればそれを封殺してはいけないのです。
声を上げること自体に圧力をかけてはいけないのです。
時代が変われば、少数派だった人の意見が、社会全体に広がり、共通の認識なることも多々あります。
私自身、何度も経験しています。
西郷隆盛は、
「人を相手にせず天を相手にせよ。天を相手にして己を尽くし、人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし」。
と言いました。
天は正しいことならば、しっかりと見てくれている。きっと、その意見や行いに基づいて行動すれば、きっと世間は認めてくれる。
どんなに困難なことがあろうとも、少数派であろうとも、正しいことと信じるならば、声を上げ続けるべきなのです。
それが人を動かし、社会を動かすのです。