気が早いと思われるかもしれませんが、夏期講習会の話をします。
ヤマゼミの夏期講習会で、徹底した演習+個別指導を行います。大量の演習を通して、既習事項の復習をし、基礎力アップを目指します。
しかし、注意してほしいことがあります。推薦入試や特色化入試に使われる内申点は、中3の1学期~2学期の定期考査が主になります。つまり、夏期講習の時点で、もう定期考査のうち2回はすでに終わっているのです。公立高校入試は、とにかく内申点が大事。挽回のチャンスの半分をすでに失っていることになります。
勉強の成果が成績に現れるには、タイムラグがあります。勉強→成績となるには、頭の中で知識の熟成の期間が必要です。基礎学力が不足しているお子さんなら、勉強をして結果が出るためには、時間がかかります(学習態度が悪い場合は、直させる必要があります。)成績中位の生徒でも、成績に現れるまで3か月は要します。
さらに、学校の先生は、一回成績が上がったからといって、通知表を上げてくれません。通知表を上げるには、本当に学力がついたのか、態度に変化が見られたのか、継続的な変化が維持されているか、見極めるのです。一過性のことであれば、評価は上がりません。
ということは、夏期講習会で勉強したとしても、2学期の中間考査、2学期の通知表で成績に現れるかどうかは微妙です。
過去にも、夏期講習会から入塾した生徒の中には、成績が伸びたにも関わらず、志望校は落とさざるを得ない子が多くいました。早く入ってくれたら、きっと志望校へ合格させられたのに。悔やまれました。
部活などの事情から、早期に塾に入るのは難しいかもしれません。しかし、「夏から挽回はできる」という言葉は、現在の力が、志望校合格よりかなり下であると、まやかしになるのです。(内申点をほぼ無視する私立入試であれば、状況が異なりますが。)