昨日投開票された兵庫知事選挙。斎藤前知事が当選しました。
SNSや他党の党首の支援が大きな流れになったとのこと。あと、既存のマスコミに対する批判、斎藤知事に対する陰謀論など、ネット上ではさまざまな意見、暴論、批判などが繰り広げられました。
ただ、僅かの期間ですが、マスコミにいた人間として言わせてもらうと、オールドメディアは、すべてのことに対して非常に慎重の事件を扱います。裏が取れないネタは報道されることはありえません。
「クライマーズ・ハイ」という映画があります。上毛新聞の記者だった横山秀夫の書いた小説をもとにした映画です。
その中で、日航機墜落事故の事故現場が確定しない状況で、新聞の一面にどのような内容を掲載するか、判断を迫られる編集責任者の主人公の苦悩が描かれます。
結局は、穏便な形での掲載になり、スクープは他社に取られるですが、実際の新聞やテレビ報道は、公共の立場を鑑み、相当慎重な対応、報道を行っているのです。
根拠の薄いSNSや一部雑誌の報道こそ気をつけねばなりません。メディアリテラシーが言われて久しいですが、都合の良い一方的な情報には大きな罠が潜んでいることを忘れてはならないのです。
斎藤知事の今回の騒動が事実なのか、そうでないのか?
事実はわかりません。
しかし、右へ大きく動けば、また、その揺り戻しがあります。結局はあるべきところへ戻るはずです。
今後、兵庫県政はどうなるのか、斎藤知事はどんな対応をとるのか、注視してゆきたいと思います。
今回のことは、今後の日本の民主主義がどうなるのかという試金石だと思うのです。