一部の塾では、入試問題演習は生徒自身が自分でやり、採点も自分でさせるようです。できる生徒はそれでいいのですが、中間層から下の生徒はしっかりできません。記述問題が多いので、採点が難しく、おそらく、効果は半減してしまうのではないかと思います。入試問題を分析すると、都道府県ごとに答案の書き方のルール、設問のくせなどの傾向があります。塾講師は分析にもとづいて、受験に向けて指導をするのです。
例えば、社会であれば、福岡県では、原始時代はほぼ出題されていませんし、また、歴史の問題で出題される事項はほぼ決まっています。多少の変化はあるのですが、前年やその前の年の問題の延長線上で出題されているのです。つまり、ある事項が出題されると、その事項に関する問題、たとえば、明治維新で活躍した人物であれば、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文、という感じで、今年はこれが出たから、来年はこのあたりの人物が出るな!と予測を立てて指導するのです。出る・出ないの線引きは難しいのですが、傾向を知っていると、ここまでが限界だなとわかるのです。
上のように傾向を把握し、それを子供たちに教え込む指導が、この時期は求められています。知って練習するのと、知らないでいるのとは大きく結果が違ってくるのです。
ですから、ヤマゼミでは授業で、入試問題演習と解説はきっちりやっているのです。