入試問題に集中!

ヤマゼミ通信

もともと、私の専門教科は社会です。自分でも言うのも何ですが、社会の授業にはそれなりの自信はあります。ただ、昨今の子どもたちの苦手な科目は社会という生徒が増加中。ちょっと悲しい現実です。

ただ、好きな科目とはいえば、今は数学です。予習で、さまざまな問題を解くのですが、中には手強い問題もあります。難関私立の問題は難しい。

私の中学高校のときは、すぐ諦めて解説を読んでいたでしょう。難関私立の問題は学校の先生に聞いてもわからないことがあり、途方にくれたのを覚えています。(私は塾に行ったことがありません。)

しかし、今私が教える身になり、そんな問題を解くとき、自分でも驚くぐらいに粘り強く考えるのです。昨日もある難問を解くために、深夜2時頃まで教室で格闘していました。

中間期末レベルなら、そんなことはしません。すぐに解けるので、どう教えるかに準備をします。

難問は根気です。基本の組み合わせである難問を、どのような道具で、どのようにアプローチしていくのか、その過程を自分で実際に解くことで確認し、そして子どもたちに教え、伝えるためのポイントを探るのです。

問題集の解説を参考にすることもありますが、正直授業には役に立ちません。やはり、教える側がしっかり問題の全体像を把握し、自分なりの解釈をし、この問題にアプローチする時に必要な知識、そして、目の付け所を決める。これこそが、教える上で必要な準備です。

この準備は大変ですが、受験指導をする上で欠かすことはできません。ただ、解説に書いてあることをなぞっていては、子どもたちは理解できないし、塾に来る価値とは、解説に載っていない、独自の解釈を子どもたちの能力に応じて、噛み砕き、斟酌してやることなのです。

数学・理科を教えるようになり、その教える者としての、心構えをより強く意識するようになりました。