以前にも似たようなことを書きましたが、個別指導塾の経営について説明した、ユーチューブを見て、改めて感じたことがあったので。
下曽根近辺にも個別指導塾が多数あります。ただ、私はいまだに当塾を完全な個別指導塾にしていません。
理由は、個別指導塾の形態では成績が上がりにくいからです。成績が上がるためには、指導者の指示に従ってもらわなくてはなりません。しかし、個別指導塾の売りは生徒に合わせた指導です。
ここで、つまり、学習指導をする上で、ある程度生徒の現状に合わせて指導は行う、つまり、現時点での学力を踏まえた指導をすることが個別指導の利点です。それを、生徒に合わせる、生徒の意向に合わせることに意味を取り違えるのです。
ヤマゼミの小学部は、個別指導ですが、基本集団的な中で、個々の学力に合わせた問題を解きます。ただし、やるべきことをやっていなければ厳しく指導されます。これが、できるかできないかがポイントです。成績向上=塾の指導に従うという前提条件がないとだめなのです。
少人数の中で、叱るのは勇気がいります。覚悟が必要です。それができる講師が責任ある講師です。
生徒の言う通りにやっていたら、成績は上がりません。それを望んで塾に来ている生徒、通わせている生徒がいるのも事実です。しかし、それでは成績は伸びません。
私も経営のことを考えると、だれでも入塾としたいのですが、それでは責任が持てません。したがって、入塾時に塾の指導に従えるかどうかを、念書として提出させているのです。厳しいようですが、塾の指示に従えない生徒は辞めさせることも入れてあります。実際にそのような措置をとった生徒もいます。
しかし、それはお互いに責任と義務を持ち、成績を上げるという目的に向かって頑張るために必要なことだと思うのです。